失われたシャングリラへの旅――三方をチベットに囲まれた高山砂漠の王国へ。カリ・ガンダキ渓谷を遡り、城壁都市ロ・マンタンと断崖の洞窟文明を専用車で巡る5日間。
アッパー・ムスタンは、ヒマラヤの向こう側に残された「もうひとつの世界」です。三方をチベットに囲まれたこの高山砂漠は、かつて独立した王国として栄え、1992年まで外国人の立ち入りが厳しく制限されていました。ネパールの他地域が急速に近代化するなか、アッパー・ムスタンではチベット仏教文化、王国時代の伝統、そして乾いた大地に築かれた独特の暮らしが今なお息づいています。
旅は世界最深の峡谷として知られるカリ・ガンダキ渓谷を遡り、風と歳月が削り出した奇岩群、白壁の要塞村、色鮮やかなマニ壁とチョルテンを巡りながら、かつての王都ロ・マンタンを目指します。
この地の魅力は景観だけではありません。断崖に穿たれた数千もの人工洞窟群には、かつて人々が暮らし、祈り、そして埋葬されました。近年の調査では千年以上前の人骨や仏教写本も発見されており、アッパー・ムスタンはヒマラヤ屈指の考古学的宝庫として世界中の研究者を惹きつけています。
オレンジや赤に染まる荒涼とした峡谷、その背後にそびえるダウラギリとアンナプルナの白い峰々。ネパールでありながらカトマンズとは全く違った風景と文化に出会える、唯一無二の旅です。
早朝、アンナプルナとダウラギリの間を縫う絶景フライトでジョムソンへ。到着後、そのままアッパー・ムスタン制限地域へ向かいます。中世の面影を残すカグベニを通過し、カリ・ガンダキ渓谷を遡りながらチベット文化圏へ。風に削られた断崖や色鮮やかなチョルテンが現れ始め、ネパールとは思えない景観へと変化していきます。午後チェレ到着、標高3,050 mでゆっくり身体を慣らします。
移動:ポカラ→ジョムソン 約20分(航空機)/ジョムソン→チェレ 約2〜3時間(車)
アッパー・ムスタンの核心部へ。サマル、ゲリン、ゲミ、ツァランなど、古いチベット文化を色濃く残す村々を通過します。赤と白の縞模様の崖、巨大なマニ壁、要塞のような集落が次々と現れ、まるでシルクロードの奥地を旅しているかのような景観が続きます。午後、かつてのロ王国の首都ロ・マンタンに到着し、城壁に囲まれた古都を散策します。
移動:チェレ→ロ・マンタン 約4〜5時間(車)
終日観光。王宮、ジャンパ寺、トゥプチェン寺、チョデ寺など、王国時代から続く寺院群を訪問。さらにチョーセル周辺の断崖洞窟群へ。岩壁に無数の人工洞窟が並ぶ光景はアッパー・ムスタン最大の見どころのひとつです。近年の調査では千年以上前の人骨や仏教写本も発見されており、ヒマラヤを代表する考古学遺跡として注目されています。
移動:ロ・マンタン周辺 約1〜2時間(車)
早朝出発。再び壮大な高山砂漠を南下します。往路では気づかなかった村々や渓谷の表情を楽しみながら、世界最深の峡谷カリ・ガンダキを辿ってジョムソンへ。夕方はジョムソンでゆっくり過ごします。
移動:ロ・マンタン→ジョムソン 約7〜8時間(車)
天候が良ければ朝のフライトでポカラへ。わずか20分でヒマラヤの大展望を空から楽しみながら旅を締めくくります。
移動:ジョムソン→ポカラ 約20分(航空機)
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