古い文化が未だに人々の生活の中に息づいているネパール。
その中でも首都カトマンドゥ周辺では美しい建築物などが多く見られます。
独特なエキゾチズムが漂う街並みで、ざわめく雑踏の中にいてもゆっくりと流れる時間を確かに感じ取れる不思議な空間。異空間にドロップしたような感覚を体験してください。
▼パシュパティナート
シヴァ神を祀る寺院で、ヒンドゥー教の聖地として大変有名です。金色に輝く寺院は大変美しいのですが、残念ながら非ヒンドゥー教徒は入ることができません。
ガンジス川の源流にあたるバグマティ川の河畔にあり、寺院の反対側の川岸から寺院を臨むことができます。ヒンドゥー教徒の火葬もこの河畔で行われており、インドのバラナシのように、人生のカオスが見られる場所です。
寺院の反対側は小高い丘で、ちょっとした散策コースとしても楽しめます。
▼ボダナート
世界で一番大きなストゥーパ（仏塔）として知られるボダナート。チベット仏教のストゥーパで、朝晩はお祈りに来る人々で賑わいます。近辺はチベット人や仏教徒が多く住み、チベット文化圏の雰囲気を楽しむこともできます。
▼スワヤンブナート
丘の中腹に立つ仏教のストゥーパで、ネパール最古のストゥーパといわれています。敷地内にはヒンドゥー教を祀る像があったり、チベット仏教の寺院があったりと、ネパールの特徴でもある宗教的な寛容性が見られます。
タメルからのんびり歩いていける距離ですが、ストゥーパにたどり着くまで最後に長い石段があります。足に自信がない方はタクシーで裏手から入るといいでしょう。
カトマンドゥ市内を見渡す展望地としてもなかなか。ここからの夜景も素朴な感じできれいです。
猿が多いのでモンキーテンプルとも呼ばれています。
▼カトマンドゥ・ダルバールスクェア
カトマンドゥがかつてひとつの王国だったときの王宮跡広場です。ネパール最古の建築物といわれるカスタマンダップ寺院をはじめとした寺院群や、旧王宮、生き神として現在も崇拝される少女クマリが住む館などがあります。
ニューロード、インドラチョークといった市内の繁華街を結ぶ位置にあり、ここを「通る」市民も多く見られます。「旧」王宮という古いイメージより、ここに住む人々の生活が興味深くうかがえる場所です。最近は夕方ごろからモモやハンバーガーなどの屋台もでるようになり、よりいっそう賑やか。寺院に登る階段から人々のウォッチングも楽しいでしょう。
▼パタン
カトマンドゥ同様、かつては王国だったパタン（ラリトプル）市。カトマンドゥ市の隣に位置します。車を使えばカトマンドゥの中心からわずか20分くらいの距離ですが、パタンに入った途端に空気がのんびりしてきます。
ここにも王国であった頃の旧王宮後広場があります。レンガ造りの王宮は大変美しく、現在は改装されパタンミュージアムとなっています。このミュージアムはお勧めスポット。裏庭のカフェで休みながらゆっくりネパールのアートを堪能できます。
ダルバールスクエア周辺には有名な寺院もあり、のんびり歩いて散策するのもいいでしょう。カトマンドゥよりも、人々の昔ながらの生活が垣間見える町です。
▼バクタプル
カトマンドゥ盆地にあった３つの王国のひとつで、カトマンドゥから約１３km、車で30分ほど行ったところにあります。現在は３つの市となったそれぞれの中でも、最も美しく昔の趣を残しているのがここ。1日ゆっくり歩いて廻りたいところです。
美しいネパール建築や美術が見られる寺院や、やわらかな雰囲気のレンガの町。川のそばの畑で農作業をする人々。カトマンドゥ盆地のよさが凝縮されたところです。必見！
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